重松清を読みました。 [雑記]
最近、重松清の作品を読む場合が多いです。
重松作品には悪者が登場しません。
先ほど〝一人っ子同盟〟を読み終えました。主人公の小学生男子が、友人の女子小学生や低学年の男子小学生の心が成長していく有様を、細部にわたって観察している姿が描かれています。童話かな、と思われるほどに無邪気な部分もありますが、それだけではありません。周りの大人たち、つまり両親や近所の老人夫婦、友人の親たちなどの心をもしっかりと見つめているこの小学生は只者ではないな、と思わされますが、同時にこのような作品を書く作者も、只者ではないようです。
明けましておめでとうございます。 [雑記]
正月三が日もあっという間に終わったのに、明けましておめでとうもないものだ、とは思っています。
それでも去年は大雪の正月だったのに、今年は雪が積もってくれません。
除雪しなくて済むのでありがたいのですが、何か風情が足らない感じもいたします。近所の幼稚園児が、
登園前に雪玉を作っては投げ合っていた年を思い出します。
彼らはもう小学生になりました。耳まで隠れる帽子を被り、毛糸で編んだ手袋をつけて、うつむいた格好で
歩いていきます。
「いってらっしゃい」と、声には出さずに見送りました。
昨日も今日も穏やかで、散歩日和でした。 [雑記]
午前は散歩、午後は読書で一日が暮れました。
井上荒野さんの〝その話は今日はやめておきましょう〟はよかったです。
定年退職した夫婦の静かな日に,一青年が登場して波風を立てます。
しかし決して波乱万丈というわけではなく、彼も静かに退場していきます。
作風全体が好ましく感じられ、夫婦の未来にも希望が見えるようです。